◆◆◆◆◆◆ 予備があると安心 ◆◆◆◆◆◆
日用品にもいえることですが、どのようなものでも予備があると安心です。これはデータも同じです。
システムが壊れないように運用すること、ユーザが誤操作しないように操作マニュアルを整備することも重要ですが、「万が一、データが破損・消滅した場合でも、そのデータを元に戻せるように準備しておくこと」が最も重要です。そのためには「バックアップ」と呼ばれる作業が必要です。
どんな大ベテランであっても、バックアップに泣かされることは多いのではないでしょうか。
バックアップとは
通常使用している補助記憶装置とは別の補助記憶装置上にデータの複製を取っておくこと。
ここでは、「フルバックアップ」「差分バックアップ」「増分バックアップ」の3種類を紹介します。
♢フルバックアップ(完全バックアップ)
常にすべてのデータベースをバックアップすること。
※データ量が多い場合には、バックアップの作成に時間がかかる。

♢差分バックアップ
フルバックアップ以降、新たに追加されたデータをバックアップすること。
(下図:月~水まで毎日差分バックアップを取った状態)
※バックアップするのはフルバックアップからの追加分だけなので、バックアップにかかる時間は短いが、「フルバックアップファイル」と「差分バックアップファイル」の2つになるので、復旧作業が煩雑になる。

♢増分バックアップ
前回のバックアップから新たに追加されたデータのみをバックアップすること。
(下図:日曜日にフルバックアップを取り、月曜日から水曜日までの毎日、増分バックアップを取った状態)
※前回のバックアップからの追加分だけなので、バックアップにかかる時間は差分バックアップよりもさらに短いが、バックアップファイルが複数になるので、復旧作業が差分バックアップよりもさらに煩雑になる。

| 特徴 | メリット | |
| フルバックアップ | システム全体のデータをまるごとコピー | 復元が簡単 |
| 差分バックアップ | 前回のフルバックアップからの変更部分をバックアップ | フルバックアップからの復元が比較的早い |
| 増分バックアップ | 前回のバックアップからの変更部分をバックアップ | ストレージ容量を節約、バックアップ時間が短い |
ここで問題です。
ITパスポート平成28年春季 問92
毎週日曜日の業務終了後にフルバックアップファイルを取得し、月曜日~土曜日の業務終了後には増分バックアップファイルを取得しているシステムがある。水曜日の業務中に故障が発生したので、バックアップファイルを使って火曜日の業務終了時点の状態にデータを復元することにした。データ復元に必要なバックアップファイルと全て挙げたものはどれか。
ここで、増分バックアップファイルとは、前回のバックアップファイル(フルバックアップファイルまたは増分バックアップファイル)の取得以降に変更されたデータだけのバックアップファイルを意味する。
ア. 日曜日のフルバックアップファイル、月曜日と火曜日の増分バックアップファイル
イ. 日曜日のフルバックアップファイル、火曜日の増分バックアップファイル
ウ. 月曜日と火曜日の増分バックアップファイル
エ. 火曜日の増分バックアップファイル
