[事例] RFID (IC タグ) を使用した流通業の物流管理システム

概要

物流センターと連動した RFID ソリューションにより、流通システムを効率的に運用できるため、純利益の拡大を図ることが可能です。

物流センターでの活用方法

● 商品の入荷から値札出力について

1. 仕入れた商品が物流センターに入荷します。

2. 基幹の管理システムに入荷した商品の情報を登録します。

3. 商品毎のバーコード付き値札を出力します。

● 商品と IC タグの取り付けについて

4. 値札を各商品に取り付ける際に IC タグの取り付けを行います。
   メガネの値札を挟んでいるビニールケースの中に IC タグを挿入し、セットします。

5. JAN コードを IC タグに書き込み、商品を工場在庫にします。
   (IC タグの情報は、ユニーク ID + JAN コードとなります。)

● 商品の移動について

6. 移動処理を行う際は、大量に読めるリーダー機を使用します。
   店舗毎にまとめて処理し、IC タグ内に店舗コードを書き込みます。
   書き込むことで、各店舗の在庫状態となります。
   (この時点で IC タグの情報は、ユニーク ID + JAN コード + 店舗コード となります。)

7. 移動処理を行ったものから各店舗へ出荷します。


                    配送先店舗

● 返品された商品、IC タグの処理について

8. 店舗から返品された商品は、店舗コードを削除した後、再び工場在庫に戻します。
    販売済みの IC タグは、輸送元の店舗を意識することなく、一気に初期化が可能です。

店舗コードの削除や IC タグの初期化は、1つのリーダー機を使用することにより、シンプルな操作で実行可能です。

9. 初期化された IC タグは、再利用できるため、商品に IC タグを再度取り付けて、繰り返し利用することが可能です。

店舗での活用方法

● 商品の入荷について

1. 物流センターから商品が入荷されます。

2. 店舗 PC と店舗の RFID ハンディリーダー機を使用して入荷処理を行い、商品情報を店舗 PC へ登録します。
    IC タグ内の JAN コード + 店舗コードを読み込み、受入を行います。

                配送先店舗

● 販売と棚卸について

3. 販売処理は、店舗 PC に接続しているリーダー機で行います。
    処理後の領収書や納品書も店舗のプリンタから出力されます。


              バーコード感覚で行える販売処理

4. 棚卸を陳列している商品に RFID ハンディリーダー機をかざし、値札内の IC タグを読み取るだけで完了します。
   (値札に触れる必要はありませんので、余計な手間を掛けずに棚卸をスピーディーに行うことができます。)


         バーコードより劇的に変化する新しい棚卸

● 販売済み IC タグの処理方法

5. 販売済みの IC タグは、返品商品と一緒に工場へ輸送します。
   個別に輸送する訳では無いので、別途の輸送費等、見えない経費の発生を抑えます。

6. 輸送された販売済みの IC タグは、工場で再利用され、再び値札に装着されて、入荷されます。